アフィリエイト戦記

アフィリエイトをやっている中で自分が経験したことを書いていきます。

サイトのコンセプトやペルソナを決める事のメリット・デメリット※実際の資料有り

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どもども水野です。

今年になってやけにサイトコンセプト(ここではペルソナもサイトコンセプトの中に含めています。)を考えるようになり、そのメリット・デメリットを話そうかと思います。 ※ペルソナとは読者像のことを指します。

そもそもコンセプトを日本語でいうと「概念・考え方」となります。他の業種でいうと

「あなたの絵のコンセプトはなんですか?」
「新型プリウスのコンセプトはなんですか?」

のようなよく聞く言葉だと思います。

僕はモノを作ろうと思った時の「思い」のことをコンセプトと定義しています。自分がこの1年、サイトコンセプトを考えてきた結果、感じたことをまとめていきます。

前の自分はコンセプトなんて考えてなかった

以前の自分は、コンセプト無しでサイトを作っていました。

コンセプトをしっかり考えてからサイトを作っている方にとっては、「コンセプト無しでどうやってサイト作るの?」と疑問に感じるかもしれません。

その疑問にお応えるすると 「人が来て稼げるサイトであればなんでもいい」

という考えで作っていました。当サイトが模範的なアフィリの考えを示すサイトであれば、

「コンセプトの先に稼ぐことをがある」

なんてコンセプトを掲げるべきかもしれませんが、逆に考えれば「稼げるサイトであればなんでもいい」というのもコンセプトの1つです。

その結果、以前のサイト達はとにかく月間5,000とか10,000記事とか外注さんに納品してもらって、画像や装飾なんて一切無しでサイトに上げまくってシステマチックに量産していました。

このスタイルは、「人が来れば稼げる」という点においては、まったく問題なく、まさに理想的だったと今でも思います。サイトを作って稼ぎたいっていうのは当然であり、僕が肉好きなぐらい必然的なことです。

稼ぐサイト一点張りになる前に作っていたサイトは、どんな意図でサイトを作り、誰に向けて書いた記事なのかをなんとなく思い描いて作っていたのですが、気がついたら稼ぐことに全ての力を注ぐサイト作りに意向していました。

しかし、本来の自分にとってサイトへ作りへの思いが「可愛い・素敵・宝」だということに気が付き、ただひたすら稼ぐことへ特化することから本来の姿に戻り再出発することにしました。

僕の本来のサイト作りへの思いを補足説明をすると、サイトは大好きな人や大切なペットと同水準かそれ以上に可愛がりたいわけです。

その結果、自分が素敵!と思えるものになっていきます。溺愛している対象に対してはお金と時間を惜しまないのと同じ感覚です。

サイトってドメイン代とサーバ代を払い続ければ、永遠と生き残り続けるので、家宝にすることって簡単なわけです。ドメインなんて10万払えば100年はもつわけなので。ただ、家宝として残るレベルを目指していくわけですから子孫が見た時に微妙なものは作れません。だから全力でいかなといけないんです。

その結果が家宝となるサイトになるのかなと今は考えています。

脱線してしまったので元の話に戻しますと、

上記の考えが基礎にあるので、1サイトへの思い(コンセプト)をしっかりと考えるようになり、逆に考えすぎるようになりました。常にやりすぎてしまう傾向にあるのが自分の特徴です滝汗

話がずれますが、やり過ぎてしまって失敗したシリーズの話を1つあげると、「キュウイ食べ過ぎ事件」があります。

これは一人暮らしの時に夕飯代わりにキュウイ10個食べていたんです。そして三ヶ月後、果物系や生野菜系が食べれないアレルギーになったというエピソードがあります。多数あるのですが、またの機会に。。

それでは本題に戻りまして、僕がどのようにサイトコンセプトや読者像を決めているのか、ハゲリーマンのサイトで作った資料を元にお話していきます。

サイト作りにはまずペルソナ(読者像)がとっても重要

サイトコンセプトを作る上でもっとも重要だと思うのが「誰に向けて作ったサイトなのか」ということです。記事ベースではなく、サイト単位で考えていきます。

いきなり記事単位で読者像を考えていくとサイト全体で見るとブレにブレたサイトになってしまうからです。

※ブロガーさんの記事のようにブロガー本人へ興味があってその人が書いた記事を読みたいという場合にはバラバラになっていてもまったく問題ありません。あくまでもオーガニックからの流入をメインでの話です。

つまりサイト全体へのペルソナを事前に明確にしておくことが重要になってきます。

育毛サイトのペルソナはこんな感じです。 ※下記より外注ライターさんに渡している資料が出てきます。

-------------【原文ここから↓↓】-----------------------------------------------------

育毛サイトの読者モデル像

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名前:鈴木さん(男性)
年齢:31歳
職業:IT企業の中間管理職
職場環境:ストレスが多く、終電まで仕事の事が多々ある。
生活習慣:仕事から帰宅すると疲れすぎていて、そのままお風呂に入らず寝てしまう。食事はカップラーメンか外食がほとんど。一人暮らし。
配偶者:なし(結婚願望は有り)
性格:せっかちでストレスを感じやすい。
    おっちょこちょいで心配性
趣味:漫画が好き、ネットサーフィン
悩み:最近、薄毛になったと悩んでいる。ハゲてしまったら結婚できなくなるのではないか?と真剣に悩んでいる

記事を読む読者の薄毛イメージ画像

●頭頂部の薄毛イメージ※元写真を加工しています。

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●前髪の薄毛イメージ※元写真を加工しています。

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-------------【資料原文ここまで↑↑】-----------------------------------------------------

こんな感じである程度読者のイメージを固めておきます。文字で表現しづらい場所は画像を使ってイメージを共有します。今作っているサイトだとこの倍以上明確化してますが、育毛サイトの段階ではこの程度でしたという戒めのために加筆無しで載せます。

外注化している場合こそペルソナ設定は必須

記事を外注化している場合、ペルソナの設定はは必須だと思います。 ペルソナをしっかりと決めることによって大きく変わったことがあります。

「外注さん達の記事の方向性に統一感がでた」ということです。

どういうことか、具体例を出して説明します。※下記より文体などが変わりますが、実際の指示書をほぼ原文のままのせているためです。

-------------【原文ここから↓↓】-----------------------------------------------------

鈴木さんは育毛に関して前向きな情報を探してネットサーフィンをしています。
※この案件に限らずユーザー様は安心できる情報やデーターを探しております。

ですので可能な限り、育毛に関して前向きな情報を集めて

「まだ間に合いますよ」
「これを使えばいいと言われていますよ」
「医者や学者がコレが効果があると言っていますよ」
などなどポジティブになれる情報をお伝えして、鈴木さんを安心させてあげてください。

ただし、鈴木さんはネットサーフィンを趣味としていますのでウソの情報・有益ではない記事・稚拙な文章では、ライター様がせっかくライティングしてくださっても記事を読んでくれなくなってしまいます。この点も合わせてご注意をお願いいたします。

育毛剤・サプリメント・シャンプーなど商品名を記事中に記載する場合には医学的に育毛及び発毛効果が認められている成分が含まれていなければ、育毛及び発毛効果がないと断定をお願いいたします。

ウソの情報は記載しないようにお願いいたします。

ですので、例えばス●●プDなどが育毛効果があるとはユーザー様にお伝えしないでください。調べればわかりますが、ス●●プDに関してはあくまでも頭皮環境を良くする成分しか含まれておりません。

例:「人参と育毛に関する記事」だった場合、
人参が育毛に良いものか、因果関係がないか公共性の高いサイトにて調査し、必要性がありその内容が英語だった場合、その旨をお伝えください。こちらで翻訳し調べます。

このようにペルソナがしっかりと決まっていると、あくまでも読者像の鈴木さんが納得する、読みやすい記事とちゃんとした理由を見つけて書いてくださいといえるわけです。

-------------【資料原文ここまで↑↑】-----------------------------------------------------

外注さんの中には自分の記事を見直さないで納品してくる方が結構な割合でいます。そういう方に以前は「文章を再度見直してください」と言っていましたが、なんか棘のある嫌な言い方になってしまうんですよね。。

でも鈴木さんというペルソナがいると、「鈴木さんがもっと読みやすくなるために再度記事を見直してください」と角の立ちづらい言い方ができ、尚且つライターさんも、なぜ修正しなきゃいけないかも理解してくれるようになります。

改めて考えてみると、ライターさんは誰に向けて記事をかけばいいのか、ペルソナを伝えないとわからないわけです。自分に置き換えてみるとすぐにライターさんの気持ちが理解できると思います。

例えば「今から和牛について書いてください」とあなたが言われた場合、第一声に「誰に対して書けばいいの?」って聞くと思うんです。

誰に対して書く文章なのかを伝えていないと、

  • 水野に対して?
  • 和牛協会に対して?
  • 外国人に対して?
  • ギャルに対して?

などなどいろんな想定ができるわけです。

想定される読者によって記事のテイストってかなり変わってくるわけです。アフィリエイトサイトにとってはキーワードに対して網羅して書いてくれれば何でもOK!だとは思いますが、ライターさんはGoogleのことなんて知らないですし、もしかするとWEBサイトに載るということ知らされずに書いている場合もあるわけです。

ですのでしっかりと読者像を決めて、その人に向けて書いてください、というだけで25%ぐらいは何も伝えないよりはイイ記事が納品されます。さらにサイトを見に来る推定ユーザーのことを決めておくと、記事の始まりのリード部分ががらっと変わってきます。

ペルソナを決めることで記事文頭のリードの部分がどれぐらい変わるのか

例えば「育毛剤 使う時期」というキーワードで上位にあげたいと思っていたとします。具体的にどれぐらい変わるのかをAとBという2つのペルソナを元に文章を書いてみました。

【ペルソナA】

  • 32歳
  • 頭頂部がほんのり薄毛になってきた
  • 彼女いない

【記事文頭文】

頭頂部の薄毛が気になってしまってかがむのが拒まれると思っている人、彼女がほしいのに薄毛が気になって積極的になれない人もご安心ください。

気づかぬ間に頭頂部が薄くなってしまっていることにショックを受けている人もまだ治る効果的な方法をお伝えします。

【ペルソナB】

  • 50歳
  • 波平さんレベルの薄毛
  • 既婚

【記事文頭文】

サイドの髪の毛を必死に伸ばして薄毛を隠しても「バーコード」と影で言われてショックなあなた、昔のようなふさふさに戻ったらまだモテるのでは?と夢を描いている方へ。

20代の頃のようなふさふさヘアーには戻れませんが、少し前の状態になら戻ることができる育毛薬があるんです、その効果をお伝えします。

かなり適当に書いたのでちょっと意味がわからない部分もあるかもしれませんが、サイトのペルソナによって狙うキーワードが同じだったとしても記事の内容ってまったく違ってくるわけです。

ちょっと極端に書いた部分もありますが、特に外注ライターさんに依頼する場合は統一感を出すためにしっかりとペルソナを設定したほうがベストです。

そしてペルソナを決めると必然的にサイトのコンセプトも、さらに明確になってきます。育毛のサイトではペルソナの部分にも書いてある通り、「根拠のある情報を元にした嘘偽りの無いサイトにする。」が核となるコンセプトになります。

サイトのコンセプトをさらに掘り下げていく

核となるサイトのコンセプトを決めた後、次に肉付けをしていきます。育毛のサイトの場合、アメコミ風のハゲリーマンというキャラがいます。このキャラが毛を取り戻すために信ぴょう性の有無を元にして、記事の末尾で結論付けしながら全記事を第三者の目線で評価していくという流れになっています。

コンセプトのコア部分が「育毛・発毛に効果的かどうかの真実を伝える」という部分になってくるのでライター及びチェックする側(自分)も徹底的に調べることに注力しました。

ただ、ペルソナの鈴木さんも徹底的に調べるギークなユーザーなので、もっと納得のいく材料がほしいところです。医者とかと提携できてこの記事は医者の監修の上、ちゃんとした内容をお届けしています。と言えれば最高なのになぁと思っています。この部分はなんとかしたいなと現在も考え中。

コアのコンセプトが決まっているのでどこまで掘り下げて調べればいいのか、どんな記事を提供すればいいのかも必然的に決まってくるわけです。コアコンセプトがないと「発毛効果定かでない育毛剤も毛が生える」と煽って売ることに徹してしまうことになります。

もちろん頭皮環境だったり、未知の成分によって生えるかもしれないこともあるかもしれませんが、ペルソナの読者さんが納得するためには、毛の生える根拠が必要なため、適当なことはいえません。

発毛する根拠の無い育毛剤をハゲリーマンのサイトで売る場合には、「育毛効果がある」だったり、「頭皮環境を良くする」とはいえますが、発毛するとはいえないため、広告の手法も必然的に決まってきます。

コンセプト・ペルソナを決めることによるデメリット

サイトのコンセプトやペルソナを決めるとメリットばかりあるかのように言われていたりしますが、「稼ぐ」という概念だけで動いていた経験も含めるて考えてみると、デメリットもしっかりとありました。

今回のサイトのコアコンセプトの「嘘偽りをなくし、根拠を提示する」という部分があまりにも敷居が高く、検索需要があるのに公開できない記事も出てしまいました。

その理由は根拠となる効果・効能部分のソース元が英語やドイツ語などの外国語がほとんどだったからです。見つけられれば医療翻訳の人に頼むだけなので楽なのですが、ソース元を探すのが非常に難易度が高いわけです。

本来は濃い記事を書けるキーワードがあるなら、網羅しまくって、ごついサイトにしたいわけです。ですが、Googleに評価してほしい気持ちよりも、コンセプトを優先する方向で動いてしまうため、検索エンジンで食っている身としては歯がゆい気持ちになります苦笑

コンセプトやペルソナをキツイ設定にすると裏ペルソナであるGoogleに対して刺さるサイトが作りづらいことが体感できたのが本音のところです。これは案件によるので医学的な部分が不要な場合には問題ないんですけどね。

稼ぐ概念で動くのもコンセプトを固めるのもどちらも面白い

稼げればどんなサイトになってもOK!っていう部分を突き詰めてサイトを作るのも面白いですし、コンセプトやペルソナをきっちり作ってサイトを作るのも両方やってみた結果…どちらも楽しかったです。

僕はアニメオタクなところがあるので、キャラ考えたり、イラストができる瞬間とかに達成感を感じるため、コンセプトありのアニメ色の強いサイト作りが一番達成感を得られ、自信をもって資金投入できるため、この道で進もうかと思っています。

ただ、上記の流れで作ったサイトは稼げていないので正直どうなるかなんてわかりません笑 でもここまでサイト作りに満足できたことはなかったので、やれるところまでやってみようと思います。また面白いサイトができたら見てやってくださいm(__)m

コンセプト・ペルソナに関するこの記事のまとめ

毎回記事が長いので今回もまとめを作っておきます。

  • コンセプトを決めるには、まずサイト単位で考える
  • コンセプトを決める上でペルソナ設定は重要である
  • 外注化している場合、ペルソナで共通意識がもてる
  • 「稼ぐ」という点だけで考えるとデメリットな部分もある
  • 「稼ぐ」に特化するのもコンセプトの1つ
  • 自分が自信を持てる方向性で進むのが最強
  • 水野は和牛が好き

サイト作りの方法や考え方は人それぞれだと思いますが、「これだ!!!」と確信を持ってぶれずに作ることができないと、ブレにブレて結果はついてこなくなることだけは間違いないです。

 

追伸:アフィロックもいよいよです。アフィロックではセミナーをやるのと、飲食ブース近辺に頻出すると思うので見かけたらこえかけてくださいm(__)m